コウモリは危険?コウモリのふん害と感染症・菌について

コウモリは危険?コウモリのふん害と感染症・菌について

昔小さい頃、家の中をウロウロしていた子ネズミを素手で捕まえようとしました。ところがそんな子ネズミでも、人の手を噛むのですね。ところで人が住んでいるお家には、ネズミどころがコウモリが住み着いていることさえあります。

コウモリを捕獲しようとして噛まれたら、それこそ噛まれた傷口から菌が体内に一気に侵入してしまいます。ここではそんなコウモリにまつわる感染症についてご紹介いたします。

コウモリが持つ病原菌やウイルスについて

海外のコウモリには要注意

日本に生息しているコウモリが原因で、病原菌やウイルスに感染したという事例は今のところありません。ところが、海外のコウモリについては様々な恐ろしい病原菌やウイルスに感染したという事例が数多くあります。

中でもよくいわれるのが狂犬病のウイルスです。この狂犬病は、今のところ特効薬がないというのが実情です。酷い場合には、死亡してしまうこともあるので要注意です。またデボラ出血熱は、数年前に全世界で話題になりました。そんなデボラ出血熱の発生源をたどると、コウモリだったということが判明しています。

寄生虫が付いている可能性がある

日本のコウモリで、上述したような恐ろしい感染症にかかったという事例は今のところありません。ところが例え日本のコウモリであっても、菌やウイルス以外にも寄生虫が付いている可能性があるのです。例えばどんな寄生虫なのかというと、マダニ・コウモリトコジラミ・コウモリマルヒメダニなどです。

そのため我が家に住み着いているコウモリを捕獲しようとして、素手で直接触れるのだけは避けたいですね。万が一、それらの寄生虫が皮膚につくと湿疹やかゆみ・炎症などが発症する可能性があります。またマダニという寄生虫には、国内でも死亡例のあるSFTSウイルスを保有している恐れがあります。

コウモリがもたらす病気

コウモリのフンによる感染症

コウモリの中でもアブラコウモリは、民家の屋根裏や屋根瓦の隙間などを好んで住処とします。そのため、家の至るところにアブラコウモリのフンが落ちている可能性もあります。もしそんなフンをペットが食べてしまうと大変です。

またコウモリは、1か所にまとめてフンをするという習性もあります。おまけにそんなフンにカビ菌が繁殖すると、フンが乾燥するだけでもカビ菌が空中に拡散されてしまいます。こうしたコウモリのフンによる感染症は、日本ではまだ事例こそありません。その代り、雑菌や寄生虫が付いているので注意が必要なのです。

コウモリに噛まれると危険

世界には血を吸うコウモリがいたり、狂犬病に感染したという事例なども数多くあります。幸いなことに、日本のコウモリではそんな事例は未だにありません。ところが上述したように、例え日本のコウモリであっても様々な寄生虫や雑菌を保有しています。

そのため屋根裏に潜んでいるコウモリを捕まえようとして噛まれたら、それこそ傷口から菌が体内に侵入してしまいます。また噛まれることはないまでも、手で触れるだけでも様々な雑菌や寄生虫に寄生される恐れがあります。従って、野生のコウモリにはくれぐれも注意が必要です。

国も注意を呼びかけています:リッサウイルス感染症|厚生労働省

コウモリから身を守る意識は必要か?

コウモリのフンに含まれる菌には要注意

コウモリといえば、山の中にある洞窟や鍾乳洞など人が寄り付かないような暗い場所を好んで住処とします。ところが、人が住んでいる家をあえて住処とするコウモリもいるのです。おまけにそんなコウモリによるフン害は以外にも多いのです。

ちなみにコウモリのフンには、ダニやノミといった寄生虫が生息しています。そのためコウモリのフンをその都度キチンと廃棄処理をしないと、いつ何時人が寄生虫に侵されるかもわからないのです。従って、少なくとも我が家にコウモリが潜んでいるという場合には、フンの処理だけはシッカリと行うべきなのです。

コウモリのフンによる感染症

コウモリのフンには寄生虫以外にも、カビ菌が潜んでいます。このカビ菌は、空中に拡散しやすいので注意が必要なのです。しかも万が一、人の呼吸器官に入り込んだ場合には、感染症になる恐れすらあるのです。

あるいは呼吸器官に入り込まなくても、手や足の傷口から侵入するという可能性もあります。そんな場合でも感染症は発症してしまうのです。従って、ハトのフンと同様にコウモリのフンにも気を付ける必要があります。

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まとめ

アブラコウモリは、人が住んでいる家屋を住処としやすい習性があります。従ってもし我が家を住処としたなら、フンの悪臭が酷いだけでなく感染症が引き起こされる危険性すらあります。ぜひともアブラコウモリには注意していただきたいですね。

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